こんにちは。カストリです。
面白い本を読みまして、その中でとても素敵なことがありましたのでご報告します。
因みに本はこちらです。
日常で特に気にかけるわけもなく、当たり前に使っている言葉を探っていこうという内容なのですが、その中でとても素敵な語源を持った言葉がありました。
油を売る
意味は、仕事などを怠けて時間を潰したりすることを言います。
使い方は、お使い頼んだのにまだ帰ってこない、どこで油売ってんだ。てな感じ。
この言葉の語源が遡ること江戸時代。
この頃には蝋燭もありましたがかなり高価なもので俗にいうくらいの高い人しか使っていません。庶民はどうしてたかというと『灯油』とかいて『ともしあぶら』こちらを使用していました。今で言う菜種油や、ごま油などでこれらをい草などに付けてあかりとして活用していたみたいです。そこで、この灯油を売る、油売りが職業としてありました。これがまた風情がある。
油を升で汲み取って行燈に入れるのですが、油は粘性が高く升からなかなか全て落ちません。そこで油売りは油を升から落とす間に、お客さんと世間話に花を咲かせていたみたいです。この姿が仕事を怠けている様に見えたことから油を売ると言う言葉が生まれました。
薄明かりの中、升を見つめながらたわいもない会話を繰り広げる江戸の庶民、なんだか素敵なイメージが膨らんで思わず書いちゃいました。
『コミュ障だから油売りできねぇわ』