カス鳥のブログ

日記とオモシロ記事を書いています。

独身漢夢想篇 【学校へ行こう】

今日僕は告白する。

 

あと数歩前へ出れば、全校生徒が見える。この足の震えは屋上から見える景色が怖いわけではない、思いを告げる怖さだ。

後ろを振り向くとV6岡田くんが深く頷いてくれた。よし。行くぞ。

 

カストリ「僕にはーーーーー!!!!

     好きな人がいます!!!!」

 

どよめく、全校生徒。

今一度振り向くと岡田くんは僕のことを真っ直ぐに見つめていた。心強い、これがアイドルの力か。背中を押され続ける。

 

カストリ「2年4組のーーーーーー!!!

     芦田愛菜さん!!!!

     ずっと好きでしたーーーーー!!!!

     僕とーーー付き合ってください!!!!」

 

いったぞ。僕は言ったぞ。

高鳴る鼓動、米粒のように見える全校生徒の中からもはっきりと君が見える。

胸ツーっと汗が通る。

 

芦田愛菜「ごめんなさいーーーーーー

     私には好きな人がいるのーーーーー

     3年5組の◯◯◯さんーーーーーー

     好きですーーーー!!!!」

 

足が震える。

これは、屋上が怖いからではない。なんでか分からない。

下から声が聞こえるが何を言っているのか全く理解ができない。

僕は踵を返し走り出した。

瞬間、分厚い何かにぶつかる。

暖かい、人の温もりだ。

 

カストリ「馬鹿みたいです。自分だけで盛り上がって」

岡田「そうだよ。馬鹿だよ」

 

岡田くんの腕はバッキバッキに分厚くて、その腕はさらに僕をぶっとい胸に押し付けた。

あったけぇや。

 

『この番組すきやったなぁ』