カス鳥のブログ

日記とオモシロ記事を書いています。

いまさらエヴァンゲリオン旧劇について考えてみる

こんにちは。カストリです。

 

一大コンテンツでありアニメ界の革命を起こした

エヴァンゲリオン

こちらの初期の映画、つまりアニメ版の続きのお話ですね。

こちらはいろんな意味で印象に残る作品でエヴァンゲリオンエヴァンゲリオンたらしめる所以の問題作です。

見ていない方は是非!!

そして、ここからは見たことあるよって人に向けて書いていきます。

 

ズバリ

 

バッドエンドだったのか!?

 

です。

正直、誰の目から見ても視聴者の目線ではバッドエンドです。

でも、キャラクターの視点から見ていくとどうなの?ってことですね

ここでは、唯一最後まで生き残った?(実際には人類みな生きていると思うのですが)最後まで劇中に残った

シンジについて考えていきます。

 

 

シンジ

まず、シンジ君お疲れ様です。君は本当によくやっていると思います。エヴァンゲリオンをいい形で終わらせてくれて ありがとう

さて本題ですが、シンジは最終ハッピーだったのかですね。考えていきましょう。

シンジの最後のあらすじはこうでした。

人類補完計画によって一体となった人類。そこでトリガーとなったシンジは、また他人がいる世界つまり、元の世界に戻りたいと独白の中で思い、そうすることにしました。

そして、崩壊した世界で再び一人の人として復活し目覚めます。しばらくするとアスカが復活しており、寝そべっているアスカの首を絞め殺そうとしますが、そっと頬に手を添えられ泣き崩れます。

「きもちわるい」

こうでしたね。

まず、なぜ首を締め殺そうとしたのか、ここが難解ですよね。いろんな解釈があるとは思いますが僕はこう考えました。

シンジの基本理念として他者から受け入れられたいそして、その為なら命=体も厭わない精神です。今までの行動も受け入れてもらうためにエヴァンゲリオンに乗ったり、言うことを聞いたりしていました。しかし、受け入れてもらうにはまず自分から他者を受け入れないといけないんですね。ですが、シンジはそれが怖くて葛藤していました。

つまり受け入れられるか、られないか分からない状態に恐怖していたんだと考えています。難しく言っていますが、誰にでもある感情だし、人間関係ってそう言うものだと思います。

そして、人類が一体となった世界でシンジは他者がいて不安定な状態だけど、それがきっと大事でまた誰かにそれでも会いたいと思いました。そして今はそう考えているけどいざ、そうなるとまた怖くなってしまうとも言っています「祈りみたいなものなんだ」ってとこがそうですね。

そしてアスカの首を絞めるシーンに。

ここはなぜかと言うと、一体となった世界でアスカにこう言われているんですね

「あんたとだけは絶対に嫌だ」

完璧なまでに拒絶されています。

それを知っているシンジは、復活し他人がいる世界で、自分を決して受け入れないと言ったアスカを殺そうとするんです。

しかし、アスカがそっと頬に手を伸ばしたことで受け入れてくれました。殺そうとした人にそれでも受け入れましょうと言われたも同然なんですね。

そして「気持ち悪い」とアスカが拒絶します。ここおかしいんですね。

言葉では拒絶しているのに体では受け入れてくれているんです。でもこれが他者がいる世界です。シンジの怖がっていた、受け入れてくれるのか、受け入れてくれないのか分からない曖昧な世界。

そして、そんな世界にこれからも恐怖し生きていかなければならないんだと言う意味を含んだ涙なのかなと僕は考えています。

しかし、人間関係と言うものはその繰り返しでありいつになっても悩み続けるものです、シンジはようやくそのことを悟って大人になれたし成長することもできたのではないかと考えています。エヴァンゲリオンという作品はシンジが子供から大人になるまでを描いた作品であったのではないでしょうか。

つまりシンジは。

状況的にはバッドエンドですが、人間として成長したと考えればハッピーとまでは言えませんがトゥルーエンドであるのではないでしょか。

 

 

『クソオタクが気持ち悪い』