カス鳥のブログ

考えたコト達

アンダープレッシャー処女

 

最近はひたすらに映画を見ていることに気がついた。というのも、SNS類を携帯から見るのを辞めたらめちゃくちゃ時間生まれたからだ。パソコンで見る分にはOKにしているが、スマホより使いにくいのであまり見ることがなくなった。その分ぼーっとする時間と、映画を見る時間が増えた。悪くないと思っている。まぁどちらでもいいのだが、自分は今が調子がいいと自覚しているからいいと思う。

 

そんなことより

映画『アフターサン』について語らせてくださいませ。

 

まじでいい

 

とりあえずみんな見てくれ。頼む。

娘と父の一夏の思い出を、同じ歳になった娘がビデオをみながら思いだすという構造の映画です。先に言っておくと、特に何か激しい出来事が起こるわけではないです。というか、何も起こりません。ただ、一緒にあの夏を思い出す、それだけです。

つまんねーーーーーー!!!!!

分かります。正直分かります。やっぱ、敵をバッタバッタ薙ぎ倒して、ラスボス倒して、勧善懲悪、終わりよければすべてよし、ヒロインと熱いキッスを交わして、ハッピーエンド!!!が見たい時もありますよね。じゃない時に見てください、オネシャス。多分この時に見たら激つまんないと思います。

「アフターサン」を見るのは、この後何も予定がない夕方の15時からでお願いします。

 

さて前置きはよしとして、何が良かったのか。これは伝えられません、多分。なんか、こう、表現できるような気がしないです。

人生ってドラマチックじゃなくて、辛いくて、寂しい、ってことです。この映画は辛い『けど』生きていこうねって感じでもなくて、辛いって事をただ感じてみようって映画なのかなと思いました。自分の感情をどうこうしようというかんじではなく、「あぁそうだったなぁ」ってそのまんま受け止める映画でした。だから、言葉とかでは表現できないような気がします。

実際生きていても、自分でどうにかできるものなんて少ないし、ドラマチックでもないし、つまんないし、ただ生きています。すぐにでも捨て去ってもかまわないような気さへするものですが。

 

This is our last dance

 

人生という一度しかないであろう舞台を、踊ってみようってことです。

 

この映画でQueenとデイビッドボーイの「アンダープレッシャー」が使われているのですが、恥ずかしながら僕はちゃんと聞いたことはありませんでした。しかし、聴いてこなくて良かった。この映画を通して「アンダープレッシャー」を聴くことができて良かった。知らないってことも役に立つんですね。何度聞いても鳥肌が立つ曲に久々に出会えました。

 

 

最近自分の中で変化していることがあります。良いのか悪いのか、はたまたそういうものでもないのか分かりませんが、「何かを伝えたいとか」「自分のことを理解してほしい」みたいな気持ちがなくなってきました。これは人に興味がなくなったとか、人に愛想を尽かしたとかでもなく、自分の中で起こったちょっとした革命です。以前までは、これを誰かに伝えたい、伝えて自分のことを、こんなことを考えている人なんだと理解してほしいみたいに思っていましたが、それがなくなった感じがします。なんというか、自分と他人というものが混ざっていたのが、分離した感じ。なんかちがうな、分離したというより、自分という形が理解できたことによって不定形だったものが、形作られて混ざりにくくなったって感じです。

こう書くと頑固者になったようなかんじもしますが、実際そうなのかもしれないですが、割と悪くないような気もしています。良いとか悪いとかではやっぱりないんでしょう。

 

ただ、とにかくみんな踊りましょう!!!


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