こんにちは。カストリです。
今日はお題にチャレンジしたいと思います。
小学生の頃のお話です。
僕の通う小学校では毎年9月ごろに音楽会と言う、学年合同で行う演奏会がありました。
テーマ曲があり確かその時は、魔女の宅急便の「海の見える街」でした。
それぞれ演奏する楽器は選べるのですが、太鼓やシンバル、木琴、ピアノ、オルガンなど少ない数の楽器はほとんど経験者の中から選ばれ、それ以外はリコーダーか鍵盤ハーモニカ。
もちろん音楽ってものに触れてこなかった僕は鍵盤ハーモニカに。しかし、鍵盤ハーモニカすら授業で触れた程度、不器用な僕には少々荷が重いなと。息を吹きながら鍵盤を叩くって、無理じゃね?と、子供ながらに感じていました。
途方に暮れていたところに朗報が、近所の同い年の女の子がピアノ教室に行っているから一緒にどうか、と言う話に。気乗りはしませんでしたが、音楽会で恥をかくよりはいいかと渋々行ってみることに。
当日、真ん中に置かれたピアノを囲むように5人ほどの子供達。みんな女の子でずっと通っている子達みたいでした。心なしか服装も素敵な感じで場違いな感じが否めませんが、いよいよ実践!
先生がまずお手本を見せ、同じように弾いてみてとのこと。順番に弾いていく女の子達。初級も初級みたいでみんなスラスラと弾いていて、どうやら準備運動のようです。いざ僕の番!
フゥー、フゥッ、フゥッ、フゥーーーー!!
パンポロピーン
静まる教室。
僕はやってしまいました。
しなきゃいけないと思っていたんです。
鍵盤ハーモニカみたいに息を吐いて、弾くものと…
先生「息は吐かなくても音はなるからね」
せめて笑って欲しかった。なんか慰めるような雰囲気で居た堪れない。
僕のピアノ教室人生はこれにて終了、来週教室に僕の姿はありませんでした。今でもはっきりと覚えている人生一の間違った「しなきゃ」でした。
『音楽会はエアーでやり過ごしました』