こんにちは。カストリです。
コンビニの光に照らされれる時に、人の気配がするんです。
ちょー田舎の、国道から逸れた道路にあるコンビニ。夜に通るとコンビニ以外に何もなくてポツンと違和感だけがある訳です。
そんな時に不意に寄ってみるんです。ほんのちょっと、可愛い子がいないかなと、ほんのちょっと期待を抱きながら入店する訳です。でも、こんな深夜にいる人は疲れた顔をしたおばさんで、無愛想に対応される訳です。ほんのちょっとですが、残念な気持ちになるんです。
でも、でもですよ、そんなおばさんにも家庭がきっとあって、理由があって、辛い思いをしながら生きているんだとしたら、僕らにできることはあるんでしょうか。ちょっとでも人間の背景を考えることで、それが間違っていたとしても優しくなれないものかと日々考えているのです。
このおばさんはきっと休憩時間位タバコをすっているんじゃないでしょうか?きっとそうマイルドホープを吸っている。そんな時に何を考えてると思いますか?きっと、店長腕毛が濃くてなんか気持ち悪いな、なんですよ。でも、でもですよ、それでいいんじゃない。きっと腕毛が気持ち悪いなと思ってもいい訳なんです。何を思ったって、何を考えたって、いいんです。
じゃぁさ、何はしたらいけないんですか?この世界で何がしてはいけない事なんですか?誰も教えてくれないじゃないですか。そんな事自分で考えろって言われるじゃないですか。学校で教えられたか、子供の頃に親に言われたか、そんな程度なんです。でも、その人達のせいにするのは、おそらく間違っている気がするんです。やっぱり自分で考えていかないといけないのかな。きっとそうなんでしょう。でも僕が一つだけ言えることはコンビニにはきっと人がいるってことなんです。
人がいるんですよ。どこにも、どこにでも。
「誰か助けてください!!」
って、叫んだとしたら、どこかにいる誰かが助けてくれんでしょうか。そんな時にさっきのコンビニのおばさんが来てくれたら僕はきっと泣いちゃうと思います。吸い始めたマイルドホープを勿体無いとも思わずに来てくれたとしたら、そんな嬉しいことってありますか?そんな人間になりたいなと思うことは罪でしょうか。(腕毛の濃い店長でも可)
最近セブンイレブンででた新商品のパンで、あんトーストがあるのですが、これかなりアリです。
コンビニでちょっといい発見をした、こんな小さい嬉しさ幸せを大事にしろって、積み重ねろって、なんかよくわからないけど思っているんですが、たまに崩したくなるんですよね。そんな小さな幸せ集めたってなんの意味もないんじゃないかって。その間で、綱渡りのような状態で日々生きているからなんか正直しんどいと思う時があります。でも、甲本ヒロトも言っていたんですよ。
「なるべく小さな幸せと、なるべく小さな不幸せ」って。
でも、僕は最近気がついたんです。これは嘘じゃないかもなってことに。幸せとかいうクソッタレなものは人を介してしか得られないってことに。幸せになりたいなんて傲慢なことは思っていませんが、いや、ほんのちょっと思っていますが、人がいないと話にならない。人がいて始めてそこに触れられるかも知らないモノなのです。
そんなあやふやなモノに振り回されてほとほと疲れたのですが、でもこれが割と正しかったとしたら、もっと優しくなれんじゃないかって思うんです。
おばちゃん、ありがとう。
『以上です』