すごく綺麗な人がいる。その人は本当の事を分かっているような振る舞いをする。誰と話をしていても真剣に聞いて、深く共感し涙を流している。誰もが気づいていないふりをしていることにも嫌味なく取り組む。それが当たり前かのように。当たり前のように生きて、当たり前のように光を灯している。
「どうしてそんなに清らかなのですか」
「穢れていますよ」
清らかな人は穢れていると言う。そして僕をまた深い穴に突き落とす。あぁ、どうしてそんなに善良であることができるのだろうか。どうか少しでも人間たらしめるところを見せて欲しい。どうか醜いところを。それならば救いがある。そして、また僕を救いあげようとするんだ。
「あなたに憧れています」
「ありがとう」
胸に手置き真っ直ぐにこちらを見てそう言う。本当にそう思っているかのように。疑わせて欲しい、試させてほいしい。僕は本当が見つかるまで何度でも穴に身を投げる。何回救ってくれるだろうか、何回目で辟易した顔をしてくれるだろうか。いつになったら罰を下してくれるのだろうか。
「間違う事はないのですか」
「たくさんあります」
困っている人がいる。何をするにも恐ろしく動けないでいる。どうしてだろうかこんなにも歩く事は簡単なのに。交互に足を動かせば前に進めるのに。何が邪魔をしているのだろうか。あなたはこんなにも尊いものなのに。
「どうしてそんなに清らかなのですか」
「穢れていますよ」
あぁどうしてそんなことをいうのでしょうか。何者にもなっていないあなたはこんなにも清らかなのに、どうして。純真なあなたに私は憧れている。どうしてそこまで無垢でいられるのだろうか。どうかそのままでいて欲しい、私のように穢れないで欲しい。
「あなたに憧れています」
「ありがとう」
やっぱり穢れている私の声は届かない。これは嘘だ。ちっとも嬉しいなんて思っていない。見捨てないで。何かにただ突き動かされているだけの木偶。かりそめで塗り固めいている私をどうか嬲って欲しい。そうでもしないと私はあなたに嫉妬してしまう。救い上げてもらえないのなら、どうかここまで来て欲しい。私のいる場所、嘘が蔓延っているこの場所に。どうか。
「間違う事はないのですか」
「たくさんあります」
『友人のリクエストでした』
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【気持ち】という企画をたまにやっています。
自分の気持ちに気づく為に、みんなで話してみようという企画です。
話すことによって自分でも気づかなかった自分の気持ちに気づく、そんな面白い発見があったりなかったり。
とにかくいろんな人と話してみたい、いろんな意見、感性に触れてみたいって方は是非。 自分の中でうまく消化できていないエピソードや、あれなんだっただろうみたいなエピソードがあれば楽しいかも!なくても全然大丈夫ですよ!
是非お気軽にご参加、コメント、よろしくお願いします!!!
・週1または隔週で開催しています。
・日にちや時間は、ブログ、ツイッター、インスタ、でお知らせするので是非ご登録お願いします。
・ZOOMで開催しています。
※注意点 ・誹謗中傷は厳禁です
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・否定的な言葉や、過激な言い方はやめましょう。(あくまでただ話すだけです。話して見つめ直す場として楽しんでいたでいけたらと考えています)
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