カス鳥のブログ

日記とオモシロ記事を書いています。

あったかい漬物

こんにちは。カストリです。

 

あったかい漬物。いや、あったかくなった漬物。

コンビニのお弁当の端に申し訳程度についた漬物。一緒に温められて食べる頃には嫌なぬるさになってしまっている。

暖かい場所に置いていた漬物。ほんのりと温かくていつもより味がぼやけている。

いつもの調子じゃないな。仕方なく義務のように食べると、こんなはずじゃなかったのにと少し残念に思う。いつも締めに漬物を食べるから、食後の後味も少し靄がかかるようなすっきりとしない気分に。

それぞれに適した場所、温度、食べ方がある。一色単に温めてしまうのはナンセンスなのかもしれない。

でもマヨネーズは別に付いていてなんだか釈然としない。漬物だって別にしてもいいじゃない。侮られている。

もちろんコストとかを考えると十分に理解できる。漬物ごときに、こんな端っこの野菜ごときにと思われているのだ。僕らは漬物を侮っているんだ。いつか、逆襲される。それは誰の責任か。見つけてあげられなかった、一緒にしてしまった、漠然とした怠慢により。

そうしているうちにいつの間にか漬物が好きでなくなっているかもしれない。初めて食べた漬物が温かかったらきっとそうなるだろう。本来の良さも知らずに。それは少しもったいない気がしてならない。未来の子供達には冷たい、味がはっきりとしている漬物を食べてもらいたい。そうしないと、いつかツケが回ってくる。

カテゴライズして、一緒の箱にしまってしまう怖さ。そして、未来が潰れてしまう危うさ。どんなモノでも人でも良い場所があるはず。それを見つけだすのは自分かもしれないし、誰かが気づいてくれるかもしれない。いずれにしてもどうにかしたら、どんなものでも良いものになるはずなんです。

 

『ぬるい漬物嫌やねん』